唾液の大切さ
こまめに歯磨きをして虫歯予防をしていても、虫歯になってしまう人がいます。それに対し、適当に歯磨きを済ませているのに虫歯にならない人もいます。
虫歯になりやすい人となりにくい人の違いは、唾液の量が関係しています。こちらでは、唾液の大切さについてご説明致します。
唾液の役割
唾液は、アミラーゼという酵素で食べ物を消化する働きのほか、歯を守る働きも持っています。食事の際に分泌された唾液は、口の中を洗い流して虫歯菌の増殖を抑える作用や、殺菌作用、酸化した口の中を中性に戻して歯が溶けるのを防ぐ作用など、あらゆる働きをしてくれています。
さらに、酸化によって溶かされた歯のエナメル質を修復する再石灰化作用もあります。
唾液の分泌量が少ないと口の中で虫歯菌が増殖し、酸化が進んで歯が溶けてしまうので、虫歯になってしまうのです。
口が渇き気味の方や、唾液が粘ついている方は、唾液が十分に分泌されていないため、歯医者で定期検診を受けることをおすすめします。
唾液が少なくなる原因
ストレスや緊張
ストレスを感じたり、緊張状態が続いたりすると自律神経の働きが悪くなるため、唾液の量が減少します。
老化
老化が進むと噛む力が弱くなり、唾液の分泌量が減少します。さらに、体内の水分量も減少するため、唾液が分泌されにくくなります。
口呼吸
寝ている間に口が開き、口呼吸をしている方や、鼻づまりなどで常に口呼吸をしている方は、呼吸するたびに唾液が蒸発するため、唾液の量が減ってしまいます。
唾液を増やす方法
唾液を増やすためには、まず唾液の原料となる水分をしっかり補給することが大切です。こまめに水分補給を行い、体内の水分量が不足しないようにしましょう。そして、舌の体操で唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促しましょう。口の中で舌を左右に大きく動かしたり、歯の内側をなぞるように舌を回したりするだけで大丈夫です。最後に、食事中はなるべく飲み物を飲まないようにしましょう。
食事中に水やお茶を飲むと、唾液を出さなくても食べ物が飲み込めるようになり、唾液が分泌されなくなってしまいます。
よく噛んで唾液を分泌させ、食べ物の水分と唾液だけで飲み込めるようにしてください。唾液がどれほど大切なものが理解して頂けたでしょうか。
唾液が出やすくなる習慣を心がけ、歯医者の定期検診を受けて虫歯や歯周病を予防しましょう。
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